たこ焼きの歴史の中で、関東に最も大きい影響を与えたのが「銀だこ」さんだと思います。
「銀だこ」で提供されるたこ焼きは、画期的なものでした。
焼いているときは普通のたこ焼きなのですが、最後にドバッと油を大量にかけます。たこ焼きを「揚げる」形にして、カリッとしたたこ焼きに仕上げます。
1件目の中野で大ヒットして、その後、どんどん店舗を広げ、2009年の今では年商30億円くらいの会社となっています。
今は本格的に関西への進出を進めているのですが、関西での人気も大きいようで、知り合いの人が言うに、お祭りで銀だこが出展した場合、銀だこだけが大行列となっていて、それ以外のたこ焼き屋は閑古鳥が鳴くという感じになっているようです。(超有名店が出展した場合を除く)
「銀だこ」ブームは去りましたが、油をかけるたこ焼きは定着しました。(銀だこ以外では作るのが難しいのか、他の店で食べたことはありません。)
一時、たこ焼きは「銀だこのたこ焼き」か「銀だこ以外のたこ焼き」の2つに分かれたような状態でしたが、今は全般的に油っぽいたこ焼きが好まれる傾向にあります。
大阪の観光地では、油が多めのたこ焼きを銅版を使用して作っています。これも「銀だこ」ブームの影響だと思います。
本来の大阪のたこ焼きは、油がとても少なく、べっちゃっとしたような感じのものだと思います。油たっぷりもおいしいですが、そうでないたこ焼きも探して食べてみてください。