全国、特に関東地方でたこ焼きを手軽に食べれるようになったのは、バブル崩壊後の平成の世の中になってからです。1990年くらいに始まり、みんなに認知されるようになってきたのは1995年くらいでしょうか。
「京たこ」が東京の都心部やターミナル駅にたくさんの店舗を出しました。また、他の大手チェーンのいくつかも東京に出店しています。
このときの京たこの勢いが、「東京のたこ焼きは硬い」という誤解を生み出したと言っていいでしょう。
京都のたこ焼きは大阪のたこ焼きに比べて、硬いです。さらに東京の人は焼き手としてのレベルが低いので、やわらかいたこ焼きでは、うまく焼けません。
このようなことから、東京のたこ焼きは硬くなったのです。大阪の人は京都の非難はしませんからね。東京が槍玉にあがったという感じでしょうか。
また、この頃から、大きいたこ焼きが誕生してきます。たこ焼きは、鉄板を特注でもしない限り、大きさは限られてきます。最近流行している大玉のたこ焼き用の鉄板が生まれた(一般店舗に販売されるようになった)のもこの頃です。
なお、2008年、2009年と玉の大きさは変わらないまでも、土手が高くなっていて大きいたこ焼きが作れる鉄板が販売されるようになっています。少しずつ、これからのたこ焼きも変わっていくことでしょう。