バブルの前くらいまで、東京の人はたこ焼きを食べることはほとんどありませんでした。
昭和30年台はまだ東京にはほとんどたこ焼き屋や屋台が存在しませんでした。2009年現在で60代後半の人は、子供の頃にたこ焼きを食べたことがなかったはずです。
昭和40年代になると、東京を含む関東地方でたこ焼きの屋台がお祭りや夜店で見られるようになりました。しかし、どちらかというと「色物」「珍しい食べ物」といった扱いで、一般的なたこ焼きとは違う味や風味のものも多かったそうです。話を聞いている限りではお菓子(駄菓子の発展版みたいなもの)っぽい扱いのような気がしました。
その後は、関東を含む全国に少しずつたこ焼きを売る店は増えていったようですが、祭りの屋台などで限定されていることが多く、あまり一般的なものではありませんでした。